山本佳奈子さんが個人で運営するメディア「Offshore」を立ち上げて感じたことを綴った3篇のエッセイから成る一冊です。
2011年にWEBメディアとしてスタートして以降、海外在住者にインタビューをしたり、イベントを主催したり、活動の幅を広げながら続いてきた「Offshore」。
「反省が随所にある」と山本さんが振り返るその10年から、インディペンデントなメディアを維持し続ける方法と可能性が見えてきます。
四六判/56ページ
(以下、公式インフォより)
山本佳奈子/Offshore/四六判/56ページ
山本佳奈子がひとりで企画・編集・運営・執筆してきた個人メディアの「Offshore」。アジアのアーティストやクリエイターの活動を、ウェブの記事やイベントの形で日本に向けて発信してきました。立ち上げから10年が経過し、ここで総括し棚卸し。この10年間で、個人メディアの実践からわかったこととわからなかったことを、3篇のエッセイにおさめました。個人メディアの命題でもある「オルタナティブ」とは? 個人メディアに欠かせないネット・SNSのこの10年。そして、アジアの音楽家を招聘してきて、日本の音楽シーンに思うこと。
ひたすら苦悩する文章に、読者にももやもやが感染すること間違いなし。果たして、日本で個人メディアは可能なのでしょうか?
目次:
・はじめに
・オルタナティブについてわかったこと――形骸化するオルタナティブと、仕事化されないオルタナティブ
・ウェブやSNSについてわかったこと――エコーチェンバーのネットにちょうど良いサイズの社会を求めて
・日本の音楽シーンについて、わからなかったこと――興行ビザ/ツアー収支とギャラ定額制/対バン文化