なみの亜子「2 Dogs」

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1,900円(税込2,090円)

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愛知県生まれの歌人・なみの亜子さんが、シイとココという二匹の愛犬との出会いから死までを文章と短歌とで綴った一冊です。

老いて徐々に弱っていくココとシイについての描写はとても辛いのですが、その悲しみをじっと眼差している著者の視線が感じられ、誰もがいつか迎える愛しいものの死について考える時間を与えてくれます。

喪失と悲しみと、それがあるからこそまばゆい生の輝きにあふれた、大切にしたい本です。

四六版/176ページ

（以下、公式インフォより）

四六並製　176P（口絵カラー8P）


装画　オオイ・ケンジ


悲しみは消えない。慣れるのだ。

シイが居て、ココが居て、そこが世界。そうか、私は世界を失ったのだ。
時間をかけてシイがやり遂げた死の身支度。喪失の闇と不思議な安らかさ。

エッセイと短歌でつづる
２匹の犬との出会いと別れ

両杖の廊うつ音にゆっくりと耳をうごかす犬のシイ・ココ


【著者プロフィール】
なみの亜子（なみの・あこ）
歌人。1963年、愛知県生まれ。コピーライターとして広告代理店、制作プロダクション等数社に勤めたのち独立。1999年、塔短歌会入会。2003年、奈良県西吉野の山間集落に移住、茅葺き屋根の家に10年余を暮らす。現在、大阪府在住。04年「うたの虚空ー花山多佳子を読む」で「塔」創刊50周年記念評論賞。05年「寺山修司の見ていたもの」で第23回現代短歌評論賞。13年第3歌集『バード・バード』（砂子屋書房）で第9回葛原妙子賞。歌集は他に『鳴(メイ)』（砂子屋書房）、『ばんどり』（青磁社）、『「ロフ」と言うとき』（砂子屋書房）、『そこらじゅう空』（砂子屋書房）。「塔」選者。現代歌人協会会員。

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