大学2年生の時にアルバイトでスタッフとなった居酒屋でセクハラ行為を受けてしまった著者・かどでんこさんが、その行為と徹底的に向き合い、加害者や、セクハラ問題を長く放置してきた上司に正式に謝罪させるまでの流れと、その後を綴った体験記です。
飾らない表現で、セクハラ行為に対峙していくことの困難さを書き記しています。相手に謝罪されたからといって傷が癒えることはなく、その後も被害を受けてしまった後の世界を生きていかなけれならない苦しみが伝わってきます。
”誰の参考になるかも分からない私の体験をまとめる事で、ある女性の体験談が1増えるだけでいいし、こんな風にモガいたやつもいるんだと知ることで、解決法を探り当てる参考になればいいなと思っている”というかどでんこさんの思いを大事にしたくなる一冊です。
A5/42ページ
(以下、公式インフォより)
自身が大学生の時に遭ったセクハラ発言の被害についてと、被害以降の数年間の自身について記したzineを作成しました。
■言葉による暴力的な描写を含む内容です。
■精神的なストレスを感じられる可能性がある場面の描写を含みます。
※ご自身の判断にてご覧いただきますように、お願いいたします。
大学2年生の冬、バ先でセクハラを受けたとき、
どうすれば良いか分からず検索したら
相談先よりも泣き寝入りした辛い体験談とか
上司のセクハラのかわし方出てきて救いの無さに絶望したから
私が実際どうしたとか、セクハラ以降のメンタルの変移などをまとめたzineを作りました。
(はじめに より引用)
自分がセクハラ発言を受けてからバイトを辞めようと思った時、この傷を受けてどう身動きすれば良いか分からなかったし、〈交通事故なら電話で警察〉〈人の服を汚したらクリーニング代〉みたいに「誰かが、ある損を負ったとき、当然に必要最低限するべきこと」がセクハラにはないように思えた(特に発言には)。
自分が納得できる、今できることを手探りで実行するしかない。それも社会的にではなく、一対一のやりとりとして。こんなめんどくさいことをセクハラ発言の被害者にさせる世の中どうなってんの?と思いながら、もしかしたらセクハラ発言で傷ついている私がおかしいの?と思いながら、こんな程度じゃ全然納得いかないと思いながら、実行に移したことが謝罪の会だったのだ。
こういった出来事は意外にも人の目に晒されず、事が起き、過ぎ去っていく事が多いと思う。
だけど、誰の参考になるかも分からない私の体験をまとめる事で、ある女性の体験談が1増えるだけでいいし、こんな風にモガいたやつもいるんだと知ることで、解決法を探り当てる参考になればいいなと思っている。
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■目次
はじめに
バイトを始めた
1つ目の出来事 〜社員T〜
1つ目の出来事からの日々
2つ目の出来事 〜社員Y〜
ママと恋人、周囲のひとびと
書面にすることにした
偉いっぽい人に提出してみた
書面にした良さ
謝罪の会までの日々
地獄めな謝罪の会当日
後日談
あとがき
42ページ
A5
色上質紙 ※印刷紙はクリーム色です
文・絵・デザイン かどでんこ
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