「世界の民芸玩具 日本玩具博物館コレクション」

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時代に取り残され、 消滅しようとしている民衆芸術に いま、光を当てる。

1963年、私鉄鉄道員だった井上重義氏は1冊の本との出合いをきっかけに、手作りの玩具という子どもに関わる文化遺産が世界的に失われていく状況を知り、仕事のかたわら全国の郷土玩具の収集を始めた。
1974年に、自らのコレクション公開のため、兵庫県姫路市郊外の小さな町に日本玩具博物館を設立する。いくつもの大型コレクションの寄贈を受けて、我が国を代表する玩具博物館へと発展を遂げている。2016年にはミシュラン2つ星に選ばれ、国内外からの評価を受けている。
本書は、同館の90,000点を超える「世界の民芸玩具コレクション」から、味わい深い玩具や人形、また宗教的な装飾物などを選び、鮮やかな写真と解説によってそれらの魅力を伝えようと試みている。また、民芸玩具を数多く有する5つの国を取り上げ、それぞれの歴史と現場を紹介するほか、10のテーマで民芸玩具の普遍性と産地の個性を探っている。軸原ヨウスケによる工芸品のような造本も魅力。