楠見清「無言板アート入門」

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900円(税込990円)

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(公式インフォより引用)

紹介
無言板――それは、誰かがなにかの目的で立てたはずなのに、雨風や紫外線によって文字が消えてしまった街角の看板たち。ようこそ、路上の美術展へ。

路上の美術展にようこそ
街歩きが楽しくなるストリートアート鑑賞術

誰かがなにかの目的で立てたはずなのに、雨風や紫外線などの影響で文字が消えてしまった街角の看板たち。そんなもの言わぬ看板=「無言板(Say Nothing Board)」を、作り人知らずのストリートアートとして鑑賞する。美術評論家である著者が、まち歩きの道すがらに発見、収集した路上の芸術をカラーで約200点収録&解説。これを読めば、いつものさんぽ道がまったく新しい美術館に見えてくる!

目次
第一章 定義:無言板とは何か
役に立たない
もの言わぬ看板
レディメイドの禅
無言板の類型と特徴
ホワイトボード型/純粋看板/ペインティング型/わびさび型/ラッピング型
穴埋め問題型/枯れ文字型/シルエット型/残像型/異次元型

第二章 鑑賞術:気がつけば街角は美術展
1 コンセプチュアルアート――言うことなしの芸術
モジナシ――街角にじっと佇む「無意味の物理モデル」
ああ無情報板――失われたインフォメーションの残響
エア看板――空(そら)に空(くう)を掲げるという禅問答
代役フレーム――失われた主の代わりに何を語るのか
孤立無縁仏――道端にひっそりと佇む謎の彫刻

2 アノニマスアート――作り人知らずの芸術
野良絵――ワイルドでタフな前衛絵画たち
独立無言板――街角アンデパンダン展
地図絵――ここはどこでもないどこか
禁断のシルエット――禁じられた行為が浮かび上がる
どうぶつの無言板――ペットから珍獣まであつまれ!
糊跡芸術――接着剤で描かれたストリートアート
テープ絵画――テープ跡が織りなす幾何学的抽象
ストリートテーピング術――文字を消したり書いたり

3 ミニマルアート――最少限であることの美
空っぽ水槽――消えた言葉の魚たち
空色看板――空の色に似ている
緑色看板――目にやさしく心にもやさしい
背面無言板――背中で何も語らず
ロードサイド・モノリス――202X年路傍の旅
〈無〉確認発光物体――無字との遭遇

4 ファウンドオブジェ――見立ての力
わびさび看板――錆びてこそ寂びの美あり
梱包看板――ブルーシートに包まれて
蛇口看板――水も出ないし言葉も出ない
モノボケ無言板――見立ての芸術は詩であり笑いでもあり
どこでもないドア――扉の向こうは異次元?
脱落看板――傾いても筋を通し、落下しても落ちぶれない
名コンビ――並んだ姿がいい感じ
顔パレイドリア――笑う顔には福来る

5 コンクリート・ポエム――ストリートの詩篇
穴埋め看板――街角のクイズマスターからの出題です
上の句看板――消えた赤文字と残された黒文字
枯れ文字――劣化した難読文字も山の賑わい
過言板――落書きに埋もれて何言ってるかわからない
サイレント花言葉――花に託された言葉を映して

6 都市のポートレート――現代を生きる私たちの分身
ストライクゾーン看板――いくつになっても気分は野球少年
割れ看板――破壊によって創造するパンクなアート理論
カメレオン看板――文字とともに気配まで消す
案山子看板――都会に残された一本足のお化け
電柱無言板――地中化の波にいつか消えゆく
スリム無言板――文字が消えても黄色いだけで多くを語る
近代化無言遺産――歴史は語らず、ただそこにあるのみ
高所無言板――上を向いてまちを歩こう

第三章 考察:無と消費をめぐる文化史
無のキャンペーン
ナンセンスの森
無為に多忙
何もしないという戦術

著者プロフィール
楠見 清 (クスミキヨシ) (著/文)
楠見 清(くすみ・きよし):1963年生まれ。美術評論家。『美術手帖』編集長を経て、現在は東京都立大学准教授。著書に『ロックの美術館』、共著に『もにゅキャラ巡礼──銅像になったマンガ&アニメキャラたち』『20世紀末・日本の美術──それぞれの作家の視点から』、分担著に『現代アート事典』『絵本の事典』など。展覧会企画に「KRAZY!」共同キュレーター(バンクーバー美術館、カナダ)、「江口寿史展 彼女」監修など。

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