「アジアを読む文芸誌」を標榜する「オフショア」の第2号です。
アジア各国の文化や歴史を一歩踏み込んだ視点から見つめるような8篇の文章が収められています。
エッセイ、批評、聞き書きと、文章のスタイルは様々ですが、そこで暮らす人々の声に慎重に耳を傾ける姿勢が共通して感じられる内容になっています。
四六判/192ページ
(以下、公式インフォより)
■後藤哲也インタビュー「グローバル時代における韓国・東アジアのグラフィックデザイン――かすかに残る匂いや誤訳」 聞き手:山本 佳奈子
■批評「すれ違いながら、手をつなぐ ――「シルクロード ・サンドストーム」をめぐる女同士の関係」依田 那美紀
■聞き書き「火鍋屋の大門さん」檀上 遼
■エッセイ「どうして私はチベットのお寺で泣いてしまったんですか――京都を照明具に考える伝統と信仰」昔南京にいた女
■エッセイ「時間が龐麦郎への答えである」顔 峻
――解説――「音楽は農民工・龐麦郎を救えるか」山本 佳奈子
■エッセイ「香港情景――子育てする移民:元駐在員の香港生活記」渡邊 順祐
■論考 連載第二回「台湾における市民による地下メディア実践と民主化との関係―一九九〇年代の台湾の地下ラジオ運動を軸として――民主化の土台をつくった「党外雑誌」」和田 敬
■エッセイ「マオイストの村、そこで暮らす父」石田 みどり
表紙イラスト:仲村 喜人
ロゴ・表紙デザイン:三宅 彩