コーヒー焙煎家・オオヤミノルさんがコーヒーについて書き、そこから様々な方向へと思索を深めていく一冊。
「こうすれば美味しいコーヒーが飲める」というようなことが書いてあるのではく、どのような姿勢で日々を生きていくかが語られる、哲学的な雰囲気を帯びた本です。
四六判 / 96ページ
(以下、公式インフォより)
著者:オオヤミノル / 写真:キッチンミノル / デザイン:仲村健太郎 / 出版社:誠光社 / 131mm × 180mm / 96P / 仮フランス装
野蛮なエスプリと高邁な屁理屈で語り尽くす、珈琲の技法、美味しいの境界線、喫茶店という文化。読むものを挑発し、苛立たせる、堂々巡りの「反=珈琲入門」。「ドリップなんてする必要ない」、「味には一点など存在せず「間」があるだけ」、「味なんか三流でもサービスがいいところを選ぶ」、「資本は常に「美味しさ」のために資本を投下するわけではない」、「お料理とか味とかって形而上と言われる世界と一緒で、複雑だからこそ素晴らしい」などなど、挑発的で、鮮やかなアフォリズム満載の独り語り。答えではなく思考を、誰かが決めた価値観ではなく、価値を共有するコミュニティを。コーヒーの本を装った思索の書。
写真はキッチンミノル、デザインは仲村健太郎。2017年の刊行以来、長らく品切れ状態が続き、数多くお問い合わせをいただいていたタイトルがついに新装復刊。