(公式から引用)
地上は愉快でたくましい生存のスキルで満ちている!
自然と人、それぞれの仕組みと事情のままならなさを受け入れ両者を橋渡しする〈ランドスケープ的思考〉という新しい道具。その使い方と楽しみ方をここに伝えよう。
山間の農家で遭遇する巧みな工作(ファブリケーション)スキルをもつおじいさん(「1 FAB-G」)、GPSで記録した「軌跡ログ」を手に地図師となった私(「4 地形と移動」)、不寛容なベンチから見える都市と公園の関係(「5 ベンチの攻撃」)......。前方後円墳や平城京跡の観察から自宅の庭いじりまで、時間、スケール、事象を絶え間なく往還する〈地上学〉へ!
■目次
1 FAB-G
2 公園の夏
3 農耕の解像度
4 地形と移動
5 ベンチの攻撃
6 土木への接近
7 終わらない庭仕事
8 ランドスケープの思考
■著者略歴
石川初(いしかわ・はじめ)
1964年生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科/環境情報学部教授。登録ランドスケープ・アーキテクト(RLA)。鹿島建設建築設計本部、Hellmuth, Obata and Kassabaum Saint Louis Planning Group、Kajima Designランドスケープデザイン部、ランドスケープデザイン設計部を経て、2015年4月より現職。著書に『石川初 ランドスケール・ブック──地上へのまなざし』(LIXIL出版、2012)。共著書『今和次郎「日本の民家」再訪』(瀝青会、平凡社、2012)にて、日本建築学会著作賞、日本生活学会今和次郎賞。