ベーシックローズ 香港の法律に残されたもの / BASIC LAWS on what’s left of Hong Kong’s Law

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800円(税込880円)


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2020年の6月に香港国家安全維持法が施行され、多くの活動家が逮捕されるなど、言論統制が強まりつつある香港。「一国二制度」によって確保されていた自由が失われ、反政府的な動きに厳しい目を向ける政府に対して民衆が怯えながら暮らすという図式が明確になってきました。

本書は香港のある法学院の卒業生によって執筆されたもの。政府の命令のもとで暴力的に振舞う警察に対して反抗することの困難さや、人々の権利を守るはずの法律がいかに机上のものでしかないかなど、今、香港に住む人がさらされている局面の厳しさが生々しく伝わってくる内容です。

ここ数年に日本国内で感じられる動きも香港の現状とそれほど違わないように思えます。

序文として掲げられた
「自由の代償は絶え間ない警戒なのです。何に変えても自分の力を軽視したり、諦めることをしないでください」
という言葉が重みのあるのものに感じられてくる一冊です。

A5判40ページ 英語/日本語併記