山本佳奈子「大阪の中華食材店と中華料理屋への若干の所感」

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800円(税込880円)


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沖縄から大阪へ引っ越してきたという著者の山本佳奈子さんが、大阪の中華料理店や中華食材店の分布な傾向について紹介する一冊。

中国に留学していたという山本さんだけに、中国のどういった地方の料理店・食材店がどういった理由で大阪に存在しているかまでを深く考察しています。

日本と縁の深い中国の食文化が大阪にどのような形で定着しているかが窺い知れる内容になっています!

A5/28ページ

(以下、公式サイトより)
中国語圏や東アジアの音楽、アートなどを調べ、インタビューやコラムを書いているOffshoreの山本が、食の大海へ漕ぎ出でました。豪華、赤金インクでプリント!

沖縄から大阪へ引っ越し約1年。筆者山本が大阪で味わった中華料理屋や中華食材店の分布や傾向を書いたエッセイzine。
大まかに、3つの地域を紹介する。旧川口居留地周辺の大阪市西区、インバウンド戦略以降チャイナタウンの様相となりCovid-19出現によりガランとしてしまった島之内・日本橋周辺、そして大阪府内のキング・オブ・中華食材店とも言える大東市のあの一角。文献やウェブ資料をあたりつつ、特定できないことも多々。
大阪で中華料理屋や中華食材店を巡りながら、中国でのあの時のあの場所の味や風景も思い出す……

ちなみに、中華という言葉には元来、他地域を蔑むような意味もあり、この言葉を使うことは正解なのかどうか、ずいぶん考えた。しかし、私たち関西人は、友達と相談する。「今日何行く?チューカ?」「金欠やからチューカにしよ!」「今日はちょっとチューカの口ちゃうねんな」
すでに日本で馴染み深い言葉となってしまった「中華」をあえて使うことで、ここには、中国以外の台湾、香港、シンガポールなんかの料理も含まれることを暗示したかった。(けれども、書き終えてみたらやっぱりほぼほぼ中国のことしか書いていなかった……。続編を書く時には必ず台湾や香港のトピックも登場することだろう。)

また、山本にとって、これまでの最短時間で執筆から製本までを終えたzine。実質、3日ほどしかかけていない。京都Hand Saw Pressで印刷し始めて製本が終わり「じゃあ!」と帰るまではたった2時間半程度。
zineってもともとは、超手軽でばんばん新しいものを作れるはずだったじゃない?と初心を思い返し、原稿の推敲もさほど丁寧に行なっていません。そのため、多少の誤字脱字や言い回しが変になっちまったところは許してね。

『大阪の中華食材店と中華料理屋への若干の所感』
28ページ
定価 800円(税別)
発行 2020年 10月17日 第一刷
著者・発行 山本佳奈子(Offshore)
印刷 Hand Saw Press Kyoto

<目次>
・はじめに
第 1 章 大阪市西区 旧川口居留地とその周辺
・中国からの移民の始まり〜川口居留地にやってきた華商の歴史と謎
・北京料理 新華園
・徐福大飯店
・福州小吃
・金城サイクル
第 2 章 島之内~日本橋あたりを見渡す
・大阪の " 中華料理 " 街(四川・内モンゴル)
・甘蘭牛肉麺 日本橋本店
・さよなら Laox、勝ち誇る冰城
第 3 章 大東市の朝市
・大東市に毎週日曜現れる朝市
・中華食材、どこで買ってる?

・あとがき

<山本佳奈子 プロフィール>
ライター。アジア(特に中国語圏)のメインストリームではない音 楽や、社会と強く関わりをもつ表現活動に焦点をあて、ウェブzine 「Offshore」にてインタビュー記事を執筆。不定期に発行してい る紙のzineではエッセイを書く。2015年から2017年まで那覇に 暮らし、2017年から2018年までの一年間は中国福建省福州市に て語学留学。その後また那覇に戻り、約一年間暮らす。2019年10 月より大阪市に住み、2020年11月からは神戸市に住む。尼崎市出身。