結婚を控えた二人が、姓を夫のもの、妻のもののどちらにしようかと考え、神社にいる神馬に決めてもらった経験(どちらが差し出したニンジンを先に食べるかで決めたそうです)について、それぞれの文章で綴った一冊です。
結果的に、神馬は奥さんの方の苗字を選び、二人はその通り、奥さんの姓で婚姻届を出すことにします。夫婦別姓という制度に対して異議を申し立てたいわけではなく、自分たちの納得できる対等な形で決めたいということから選んだ方法だったそうです。
二人はその結果をお互いの親にも知らせることになるのですが、親の反応を通じ、夫が妻の姓に改姓するということが世間的にまだまだ少数派であることも体感していくことになります。夫婦別姓という制度について考えるきっかけになりそうな一冊です。
A5/20ページ
(以下、公式インフォより)
著者の私たち夫婦は結婚にあたり、名字を馬に決めてもらいました。
神社にいる神馬(しんめ)と呼ばれる馬に、二人同時に人参をあげて、食べてもらったほうの名字にするという方法をとりました。このZINEは、わざわざそんな方法を選んだ経緯や、その過程で考えたことをまとめた一冊です。
エッセイ4編、図解コーナー、名字をめぐるミニレポート1本を収録しています。
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リソグラフ印刷、製本はミシン綴じです。チャームポイントは背の上部に残した糸。垂らすと馬のたてがみのようでかわいい。ちなみに本文・表紙のインク色と製本糸の色は人参カラーをイメージしました。モノとして手で触って・見て楽しめる一冊に仕上がったと思います。
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・判型:A5判
・ページ数:本文20P
・製本:中綴じ製本(ミシン綴じ)
・印刷:本文一色