アジアを読む文芸誌「オフショア」の第4号です。
アジア各国の文化や歴史を一歩踏み込んだ視点から見つめるような7篇の文章が収められています。
何か一つの大きな特集やテーマがあって編まれた雑誌的な本とは違い、このオフショアは、書き手の一人一人のテーマでアジアの現状を拾い上げているように思います。「◯◯な本です!」と要約できない、とにかく読めばその面白さがわかるというシリーズです。↓の目次の中にどこかピンとくる箇所があればぜひ読んでみてください!
四六判/198ページ
(以下、公式インフォより)
掲載内容
■中原楽インタビュー「音響エンジニアが見るアジア、次代につなぐ現場環境」
■愛国のヒーロー、占いにハマる。―詩から読む文天祥と占い師の交流(村田真由)
■サウナと写真の中の『テルマ&ルイーズ』たち(仲宗根香織)
■連載・第四回 台湾における市民による地下メディア実践と民主化との関係―1990年代の台湾の地下ラジオ運動を軸として もぐりのアマチュア無線「香腸族」 (和田敬)
■スリランカを巡る記憶の旅(バーヌ)
■WOOTACCインタビュー「満足できる作品をつくったら、やめます」
■帰化、離婚、大統領選挙―インドネシア人として生きる(武部洋子)
■ミュージシャンと住民票―第四号まで発行してみてどうなのか(山本佳奈子)
表紙写真:李剣鴻(リー・ジエンホン)
ロゴ・表紙デザイン:三宅 彩 @miyakeaya
『オフショア』はエッセイを中心としたアンソロジー形式の文芸雑誌です。アジアの音楽やアートの情報を発信するウェブマガジン「Offshore」(2011〜)が、紙の文芸雑誌となってリニューアルしました。2022年8月創刊。速い情報発信ではなく、「やすい」や「おいしい」でもないアジア。じっくりアジアを考えます。