『ベルリンうわの空』シリーズも人気の漫画家・香山哲さんの新作長編漫画の第1巻です。
第1巻では、「北方の国レタイト」に暮らす少年・カンカンとその叔父であるマル(特にマルの旅の過程がこの巻の中心です)が、それぞれの目的を持って外の世界を目指す物語が描かれています。
いわゆる冒険もののファンタジーなのですが、主人公たちや、主人公たちが通過していく色々な土地や街で暮らしている人々の仕事とか、そこで食べられているものとか、何気ない会話とか、そういうものがすごく大事に描かれているのがわかります。
ファンタジーなのにすごく生活感が伝わってくるところが香山さんらしい面白さです!次巻も楽しみな作品です!
B6/202ページ
(公式インフォより引用)
紹介
海に挟まれたこの地には、4つの国があった。人々はその土地ごとに、さまざまな暮らしを送っていた。
北方の国レタイトの辺境の集落に住む少年・カンカンは最近、どうも納得がいかない。「自分の町の誰も買えないものを作るようなことは、なんかおかしい気がする」。
生活に苦しむ人々や、町に漂う閉塞感を感じていたカンカンはある日ふと、外の世界に出てみよう、と考えたのだった。
生きるための旅に出よう。力を持たざる者たちによる「居場所発見」ファンタジー!