「特薦いいビル 国立京都国際会館」

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2,200円(税込2,420円)


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(公式から引用)

紹介
京都人も知らない、京都のものすごい建築。


京都・比叡山に抱かれ、宝ケ池とつながる、なんとも不思議な逆台形と台形の複雑な複合体が、高度経済成長期の過剰な情熱によって完成した世紀の大建築であることは、あまり知られていない。


丹下健三の右腕であった若き建築家・大谷幸夫が、戦後の公開コンペで最優秀作品に選ばれ、2013年に亡くなるまで生涯かかわり続けた、胸はずむ大空間を、『いいビルの写真集 WEST』のBMCが案内する豪華保存版・ビル写真集。西岡潔の美しい写真と、BMCの独特な視点で堪能できる。


また、全工事費の1%を芸術との協同に充てることを定められた画期的なこの建築は、それ自体がミュージアムと言っても過言ではない。


そして家具のほとんどを手がけたのは、イサム・ノグチやブルーノ・タウトらとも親交の深かった剣持勇。会館のためにデザインされた家具が、会館の複雑な空間の中に散りばめられ、訪れるたびに新たな発見がある。


本書は、工事関係者や大谷・剣持を知る人々へのインタビューをまじえ、その魅力をあますところなく紹介する。


なおこの本は、1950-70年代のビルの魅力を発信し続ける「BMC」の活動10周年を記念して企画制作された。

目次
Chapter 1 京都国際会館をめぐってみよう


メインロビー 大事なことはロビーで決まる
メインホール 国際会議が行われる大空間のコンセプトは「地球」
宴会場 踊るような格子の幾何学パターンがパーティーを盛り立てる
グリル かつての喫茶店がシックなレストランに
会議場 Room D 壁のドレープが晴れがましい元プレス会場
会議場 Room C 障子まで斜めにしたこだわりの和風会議場
会議場 Room A 大空間を支える強調された台形の構造フレーム
会議場 Room B-1 / Room B-2 大きな壁に包み込まれる青と赤の間
ラウンジコーナー あちらこちらで人々の対話が聞こえてくる
控え室・打合せ室 京の街と山を遠望する部屋の数々
庭園 庭の存在が建築と自然をひとつにつなぐ


Chapter 2 もっと寄って見てみよう
家具
照明
アート
ディテール


Column1 浜秋さんのこと 井上タツ子
Column2 スワンのこと 井上タツ子
Column3 チーム京都国際会館の偉業 高岡伸一
Column4 師、大谷幸夫のこと−大谷研究室・山本敬則さんインタビュー 岩田雅希
Column5 家具デザインと建築−剣持デザイン研究所・松本哲夫さんインタビュー 川原由美子
Column6 タタキ屋という仕事−岡田石材工業インタビュー 阪口大介
参考文献

著者プロフィール
BMC (ビーエムシー) (著/文)
「1950-70年代のビルがかっこいい」という同じ思いを持って集まった5人が、各々の目線でビルの魅力を謳う活動体。『いいビルの写真集 WEST』『喫茶とインテリア WEST』などの著書のほか、不定期刊行の自主制作ZINEである『月刊ビル』は全国のビル好きに人気。いいビルの中に拠点をもち、大阪を中心に活動している。

西岡潔 (ニシオカキヨシ) (写真)
写真家。日々、「場と間」をテーマに、日本各地を飛び回りながら作品制作にあたっている。奈良県東吉野村に住まいを移し、土地と深く関わって制作を続ける。

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