江戸時代を楽しむ冊子を発行する「大和堂」による、「黄表紙」の現代語訳集です。
「黄表紙」とは江戸時代に大人の男性向けに作られていた絵物語。今でいうマンガ的なものです。その内容は多岐にわたり、昔話の桃太郎の後日譚であったり、美男になってみたいと願う金持ちの話であったり、売れっ子「黄表紙」作家の舞台裏であったり。
どの作品も読みやすく、微笑ましいタッチで現代語訳されており、江戸のお笑い感覚を知るのにうってつけの一冊です!
A5/142ページ
(以下、公式サイトより)
【お江戸のコミック「黄表紙」の快作選を現代語訳!】
「黄表紙」とは、草双紙の一ジャンル。
それまで赤本、青本、黒本などと呼ばれる子供向き、女性向きだった草双紙に、
安永四(1775)年、大人の男性を意識した一冊が登場します。
これが恋川春町という、まるで少女漫画家のような名前の作者(でもれっきとした武士)が描いた
「金々先生栄花夢(きんきんせんせいえいがのゆめ)」という作品。
田舎から出て来た主人公が、休憩に立ち寄った粟餅屋でついうたた寝。
その夢の中で大金持ちになって遊びまくるというお話です。
これがヒットして、黄表紙というジャンルが流行しました。
まるで漫画のように、絵と文が一体化して進むストーリー展開。
あらすじは中国の故事などを下敷きにしながらも単純明快、
ダジャレ合戦、まさに荒唐無稽でくだらないにもほどがある脱力系。
でもそこがクセになる!
山東京伝や十返舎一九といった、有名作家の筆がおどる名作、快作を、
分かりやすい現代語訳でお届けします。
ぜひ一度、のぞいてみてください♪
◆「金々先生栄花夢」、「桃太郎後日噺」、「的中地本問屋」、「江戸生艶気椛焼」、「箱入娘面屋人魚」