クィア、ジェンダー、フェミニズム、孤独や連帯にまつわる本やZINEを扱う東京・大久保のブックスストア「loneliness books」が出版するZINEです。
『1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい』の著書・小沼理さんと「loneliness books」の潟見陽さんが、2023年の6月末に韓国・ソウルで開催された「ソウル・クィア・パレード」に参加した3日間を、小沼理さんが記録し、キム・ウヨンさんが韓国語に翻訳しています。
H180mm×W128mm / 134ページ
(以下、公式インフォより)
入管法が改悪され、LGBTQ+をめぐる状況はバックラッシュに苛まれ、トランスジェンダーへのヘイトも日に日に酷くなっていた2023年の6月末。コロナ禍を経て、4年ぶりに海外からも参加できるようになったソウル・クィア・パレードを歩こうと、重苦しい空気の東京を離れソウルへ向かった。
血縁にこだわる「家族」の規範、いつまでも法制化されない差別禁止法や同性婚、性的少数者を取り巻く状況は一歩進んで二歩下がるようなやるせなさが募る、韓国と日本。でも、そんな似通った状況にめげそうになっても「それぞれのやり方で迷いながら一緒に抗っていこう!」と声を掛けあっていけそうな、頼もしい人たちにソウルで出会うことができた。ライターの小沼理さんと歩いたソウルの街、2023年の暑い夏の記録。
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反LGBTQ+団体の妨害を受けながら歩くパレードの熱気、 そこからも排除されているものたちの声、 ソウルのクィア・コミュニティ、 東京との重なり/違い……。
ライターの小沼理による、3日間のソウル滞在記。 注目はパレードだけでなく、 そのカウンター的な意味合いを持つ「NO PRIDE」についても書いていること。 日本語で当日の空気感を伝えるテキストはおそらくほぼないのではと思います。 NO PRIDEのソウル・クィア・パレードに対する批判は、 日本の東京レインボープライド(とその批判)を考える上でも重要と感じました。 この問題について考えたい人にとってきっと参考になるはずです。
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著者:小沼理
翻訳:キム・ウヨン
装丁:潟見陽
出版元:loneliness books
表記:日本語/韓国語
H180mm×W128mm/134P/2023