酒好きで映画好きのシメギウムさんが、
” 過激な描写から一般公開されずに、通常の入手経路からは入手困難な地下的映画、アンダーグラウンド(アングラ)映画”ばかりを50作品も紹介する一冊です。
こんな映画が本当に存在するんだろうかと思うような映画が、メインビジュアル、印象的なシーンの図版とテキストによって紹介されています。
どの作品もネット上のサービスを使って比較的容易に視聴できるのことで、こういう映画に興味がある方には手引き書にもなるはずです。
A4/110ページ
(以下、公式インフォより)
かつて、世間一般が過激な作品に比較的寛容であったVHS時代の20世紀後半、『ソドムの市』や『裸のランチ』『ピンクフラミンゴ』といった発禁をくらうような映画が日本で多く出回っていた。劇場やVHSで気軽にタブーに触れられたのだ。
昨今、映画における過激な描写に対しての風当たりが強くなっている。もちろん、暴力や猥褻、ドラッグ、宗教冒涜などのタブーは到底褒められたものではない。しかし、こういったものを描いた作品は未だに根強い人気を誇っている。タブーというのはそれだけ人を惹きつける力がある。
暴力や流血描写はスプラッター映画として、性描写は様々な映画に少しだけ入り込みながら未だに目にすることは多い。だが、ドラッグや宗教冒涜といったタブーは法規制や多様性の波に呑まれ徐々に表舞台からその姿を消していった。 現在僅かに作られているこれらの作品は、購入はおろかその存在を知ることが難しいほどに内輪で取引されることが多い。
本書はこういった20世紀の過激な映画たちの系譜を継ぐ、21世紀のアングラ映画を知るきっかけになる一冊である。