キッチュ出版 総合マンガ誌 キッチュ 第六号

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1,200円(税込1,320円)


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漫画も描ける編集者志望の、ひとりの男性によって作られた自主制作漫画誌。
同じく自主制作の漫画誌ユースカが若手作家のエネルギーを楽しむ場所ならば、こちらは超大御所と超新人の二極が織りなす空間を楽しむ場所だ。
執筆者をざっと見ただけでも、おがわさとし、さそうあきら、田中圭一、ひさうちみちお・・・といったビッグネームが名前を連ねる。対する新人側は、ムライ、もぷ子、山本健太郎など商業で活動中の作家も含まれるものの、それこそまだ「若手」の域を出ていない作家がほとんど。もちろん作品もどこか荒削りな感じのものが多数ある。
だが雑誌全体で見ると、新人の荒削りで成熟しきっていない作品を、大御所がどっしりした安定感のある作品で支えており、かなり読み心地がいい。感覚でいうと、高校野球で汗を流しながら一生懸命プレイする球児たちと、それを見守りながらときに厳しいアドバイスも与えるコーチたち。そういう場面が誌面からイメージとして浮かび上がってくる。
雑誌のボリュームも巻を重ねるごとに増加していき、今回は実に310ページ。もちろん作品の質も、若手が大御所に答える形で変化しており、その様子は本誌を見比べてぜひ感じ取ってほしい。
最後に、キッチュ公式サイトの5号発刊の挨拶から、印象的だった段落を引用したい。
"マンガの歴史に名を残した嘗て存在した「新しいマンガ」を世に出したいくつものマンガ雑誌とは、決して似つかない、「メジャー」マンガではなく、「マイナー」マンガでもない、単にマンガとしてのマンガ、さらに小説とエッセイ、映画、サブカルチャーを網羅し、ファーストフードではない精神の糧を提供する、それが「総合マンガ誌キッチュ」目標である。"

A5/450P

[目次]
【タイトル題字】平田弘史
【表紙イラスト】ダーティ・松本
【表紙デザイン】セキネシンイチ制作室

【マンガ作品】
『錬金妖医パラケルスス』ひらまつつとむ 作品紹介NEW!
『パピリオと死体泥棒 第二回』おがわさとし 作品紹介NEW!
『わたりうたとこども』あらむきちの 作品紹介NEW!
『私の足長お兄さん』ムライ 作品紹介NEW!
『とある星で』アニュウリズム 作品紹介NEW!
『創世記第六章』ひさうちみちお 作品紹介NEW!
『アフリカの雨』日高トモキチ 作品紹介NEW!
『交差点』熊小襲(ユウ ショウシュウ) 作品紹介NEW!
『私は〇〇』もぷ子 作品紹介NEW!
『誰もおまえなんか見てねえよ!』夏目ジャネ子 作品紹介NEW!
『ヂャンク』オバタたばお 作品紹介NEW!
『フレンド登録だけでいいのに』わんわん 作品紹介
『高田馬場のお茶会』田中圭一 作品紹介
『レジスタァ☆』モサパサ 作品紹介
『ミユキ〜16の君へ〜』山本健太郎 作品紹介
『エゾ先輩』belne 作品紹介
『君のあやまり』ほし埜 作品紹介
『からだー女性エロ漫画家Rの場合ー』Cruz(クルス) 作品紹介
『天狗御夢想』はかいしんやまぐち 作品紹介
『君はチキン』ノーベル 作品紹介
『豚小屋にて』神田森莉(紙面作品解説:劇画狼) 作品紹介
『SANWE MENTA』榛村駒鳥 作品紹介

【特別企画対談】
『阿部洋一×助野嘉昭×キッチュ』 聞き手・構成:呉塵?(ゴジンカン)

【特集】
『骸骨寺院』 廃墟探索部(稲葉渉・成宮澪)
『もはやSF!地上最強の人形劇 霹靂布袋戲』 取材・構成:呉塵?(ゴジンカン)
『写真にうつる<カゲ>』 林田新
『京都の死にたい場所』 吉村智樹
『映画日記Vol.2』 山本健太郎

【小説】
『大人は判ってくれない』紺野まこと(イラスト:モツ子)

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