"西暦2060年、ながらく本居宣長が19歳の時に創作したものと思われていた都市「端原」の観光ガイドが発見された"という設定から、架空の歴史を立ち上げようと様々な切り口で挑んだ一冊。
本の作りも寄稿されている文章も凝っていて、熱量に溢れています。この本を読むことで、私たちが普段当たり前に語っている歴史というものが一体どんな根拠に基づいて「真である」とされているのか、もう一度考えることができます。
日本の歴史に興味がある方にこそ手にとっていただきたい内容です!
A5/88ページ
(以下、公式インフォより)
西暦2060年、ながらく本居宣長が19歳の時に創作したものと思われていた都市「端原」の観光ガイドが発見された――。日本史上空前の空想地図を、架空の観光ガイドをもとに解き明かす史上初のこころみ。青年本居宣長は何がしたかったのか? 惟宗ユキによる解説つき。ほか寄稿者による常設展示8編を収録。歴史をのぞくアイピースをデザインする雑誌「彰往テレスコープ」第2号!
目次
・企画展示
本居宣長の空想地図
Introduction/瀧倉定久(p4)
タウンガイド端原/惑星間単軌軌道株式会社(p27〜41)
幻想都市端原と小津栄貞、または本居宣長/惟宗ユキ(p27〜41)
タウンガイド端原解説/惟宗ユキ(p42)
・常設展示
夢野久作と地方創生/黒幕ちゃん(p44〜52)
身近な軍隊と、地域における軍隊と民衆―北陸第9師団誘致を中心に―/都久邇(p53-61)
称徳天皇と雑物/こうく(p62〜71)
人文知の役に立たなさからはじめて―風と共に去りぬ書評―/生素 仁(p72〜75)
『やがて君になる』における「好き」と固有名―書評―/二重川統光(p76〜80)
Finder Chart/InternetExplorer96(p71)
企画展のあとで(p81)
彰往テレスコープアルビレオ観測所報(p83)
おまけ:端原市観光案内図
表紙挿絵:久賀フーナ、ロゴデザイン:Hx degawa
判型:A5判 88ページ 付図付き
本体価格:1500円
発行:2021年2月