植本一子「かなわない」

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1,700円(税込1,870円)


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写真家、文筆家の植本一子さんによるエッセイ集です。
植本一子さんは2018年に亡くなったラッパー・ECDさんの妻で、
この本が出版された当時はECDさんと二人の娘との4人家族として生活をしていました。
この本に綴られるのはそんな家族の暮らしについてなのですが、その内容は穏やかなものでは決してなく、
2011年の東日本大震災以降の東京で生きる不安な心情、育児に悩み、親と対立することになる経緯や、
夫以外の男性との恋についてまでさらけ出すように書かれています。

植本一子さんが悩みながら生きてく様子がリアルに伝わり、
読んでいるとその気持ちが自分にも入り込んでくるようでドキドキします。
そして読んでいるうちに、いわゆる平和な家族のイメージとか、結婚とは、恋愛とは、と様々なことに対して
自分が「当たり前」という枠を持っていて、それを疑っていないことに気付かされます。
どんな人が読んでも絶対に何か思うところがあるはずな一冊です。

四六版/288ページ

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