折小野和広「十七回目の世界」

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2022年の第三回京都文学賞で優秀賞に輝いた「十七回目の出来事」という小説を改題・加筆し『十七回目の世界』として改めて出版したのが本書です。

ご本人の言葉によると、あらすじは以下のようになっております。

”「十三時十七分を超えろ」
一九八四年十一月十七日。京都・大山崎地区を襲った原因不明の大きな揺れ。そこにいた者、のちに入っていった者らは、ひとりとして帰ってこない。 閉鎖されたその地区=カヤに精神科医・尾上浩一は調査隊の一員として向かう。謎を解く鍵は子供の頃に離れ離れになった弟だった。”
(引用元:https://puolukkamill.info/novel17world/?srsltid=AfmBOoqiaJF_5k0miyrcq2LmaTOYM9ZC7ebPkWZy7AZH6RGo2S1EEAz_)

表紙には京都文学賞の最終選考委員だった作家のいしいしんじさんによる推薦コメントが記載されています。

”驚嘆した。小さな駅の周辺に、全宇宙のフシギと奇跡が込められている。”

京都の大山崎を舞台に展開されるSF小説、千葉の「本屋Lighthouse」からの刊行です!

B6/238ページ

(以下、公式インフォより)

いしいしんじ、激賞!
第三回京都文学賞(優秀賞)の京都SF、ついに刊行!


「十三時十七分を超えろ」

一九八四年十一月十七日。京都・大山崎地区を襲った原因不明の大きな揺れ。そこにいた者、のちに入っていった者らは、ひとりとして帰ってこない。 閉鎖されたその地区=カヤに精神科医・尾上浩一は調査隊の一員として向かう。謎を解く鍵は子供の頃に離れ離れになった弟だった。

「私は、あなたに会ったことがあります」そう話しかけた。「覚えていませんか?」「いえ、たぶん初めてです、といっても昨日もおとついも会いましたよね」と彼女はほほ笑んだ。


驚嘆した。 小さな駅の周辺に、全宇宙のフシギと奇跡がこめられている。
――いしいしんじ(作家)


著者略歴
折小野和広(おりこの・かずひろ)
1975年、大阪府生まれ。大阪府島本町在住。関西学院大学社会学部卒。卒業後は自主映画製作を続ける。当初は映画の仕事をしたかったが、学生の頃から読みだした海外小説に夢中になり、インターネット関連の仕事をしながら、断続的に小説を書くようになる。2023年、本好きが高じて、妻が運営する毛糸店「Puolukka Mill(プオルッカミル)」一階を改装し、大山崎町に「本屋」開業。現在、本屋店主、福祉の仕事のかたわら、小説執筆活動を行っている。大山崎のミニコミ誌「大山崎ツム・グ・ハグ」にて、エッセイ「このへんの人々」を連載中。

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