大前粟生「柴犬二匹でサイクロン」(書肆侃侃房)

6494

1,700円(税込1,870円)

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(公式インフォより引用)

お互いにワンパンし合う関係で倒れた場所を花園とせよ


『おもろい以外いらんねん』『きみだからさびしい』の大前粟生、初めての短歌集。


ひとつ読むごとに 自分の中の知らないスイッチが押されどこかで知らない窓が開くこの感情、どうすりゃいいの?
────岸本佐知子(翻訳家)



このお言葉、あのお言葉、お日柄によって「グッ心地」が変わりました。
────もう中学生(芸人)


【収録歌より】

この痣を月に結んで大丈夫とびひざげりの妄想をする

棺桶に詰められるならパフェに似た佇まいでと約束の夏

ポカリスエット突然に目減りして光の代わりに光が入る

晩年はふいに浮上すたとえば鳥たとえば歌の途中で焦げて

ほがらかな血液の流れ悲しみは取り除けないからめぐらしてみる

目次
【目次】

とびひざげり

パフェの降臨

こちらの歌



喫煙・仏具

犬ざんまい

裸足の家

鴨川

生活

著者プロフィール
大前粟生 (オオマエアオ) (著/文)
1992年生まれ。著書に小説『回転草』『私と鰐と妹の部屋』(書肆侃侃房)、『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』第38回織田作之助賞候補作『おもろい以外いらんねん』(河出書房新社)、宮崎夏次系氏との共作絵本『ハルにははねがはえてるから』(亜紀書房)など。最新刊に初の長編小説『きみだからさびしい』(文藝春秋)、児童書『まるみちゃんとうさぎくん』(絵・板垣巴留、ポプラ社)がある。

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