手条萌「尊いのは推しだけではない 応援の構造とファンコミュニティの罠」

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年間250店以上のカレーを食べ、カレー同人誌『ガラム政宗』を制作するなど、ハマったらなんでもとことん掘り下げる手条萌さんによる、「推し」をめぐる論考集です。

ここでいう「推し」とは、アイドル、タレント、キャラクターなど人間でも二次元でも何でもいいのですが、崇拝の対象のようなものです。すべて捧げても惜しくないほどに愛を注ぐ対象である「推し」、そしてその尊さ。また、推しとファンとの関係性などについて、手条さんはぐるぐると思考し続けます。当初「推し」だと「尊い」だのという言葉からしてあまり好きでなかったという手条さんですが、考えを進めていくうちに、人間が生きる意味、人生とはなんなのかというような領域まで手が届き、読んでいて「これはもはや哲学なのでは?」とすら思いました。

「推し」と呼べる対象がいる方なら胸に刺さる文章だと思います。

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【判型・ページ数】
A5、26p

【内容概要】
「推しが尊い」というフレーズのグロテスクさの正体は何だろうか。
私たちはファンコミュニティの中で推しを推すことの恍惚と困難さについて向き合うべきだ。
従来のファンコミュニティを解体、再構築することで、推しを神とするだけの既存のアイドル評論に喧嘩を売る一冊!

【もくじ】
はじめに 思想の衝動としての「推す」
chapter 1 「推す」とはどういうことなのか
chapter 2 推しとファンの関係性の変化 クラウドファンディングとオンラインサロン
chapter 3 応援の限界、尊さと金
chapter 4 それぞれの居場所、そしてファンコミュニティのトラップ
おわりに 「推し」とあなた、そしてあなたたちの物語のために。

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