小野和子「忘れられない日本人――民話を語る人たち」

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3,200円(税込3,520円)


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宮城県を拠点に、各地の民話を“採訪”する活動を長年に渡って続けてきた小野和子さんによる2冊目の著作です。

「あいたくてききたくて旅にでる」に続く今作では、小野さんが出会ってきた民話の語り手ひとりひとりの人生に焦点を当て、語り手が生きてきた時間の中で民話がどんな風に大切にされてきたかを浮かび上がらせています。

今まで聞いてきた民話も違った意味合いに思えてくる一冊です!

A5変形判 / 324ページ

(公式インフォより引用)

東北の海辺の町や山の村で、民話を聞き訪ねて50年が経つ。

「訪う」「訪なわれる」ということは、本来、どこかで互いの殻を破ろうとする行為であったに違いない。そして、破った殻を脱ぎ捨てたときに、その前よりは「幸福」になった世界へと、お互いの身が高まったのではないだろうか ―― 小野和子



前作『あいたくて ききたくて 旅にでる』(PUMPQUAKES/2019年)が累計1万部突破し、同作で「鉄犬ヘテロトピア文学賞」「梅棹忠夫 旅と探検文学賞」を受賞した民話採訪者・小野和子による第二作目の著書。



著者に「民話」を託したそれぞれの語り手の、厳しくも豊かな生のおもしろさ。果てしない知性を宿した「忘れられない日本人」たちの、生きた姿を伝える。





第1章 佐藤とよいさん「戸数十四戸の山奥の村に生きる」

第2章 小松仁三郎さん「おらは義務教育には参加しません」

第3章 楳原村男さん「ガダルカナルへ行かず憲兵学校へまわされて」

第4章 佐藤玲子さん「最愛の夫を失って蘇った民話の語り」

第5章 佐々木健さん「神子職を奪われた祖母が語った民話の数々」

第6章 佐々木トモさん「友はみな貸されて(売られて)いった村に生きて」

第7章 伊藤正子さん「母の語りに育まれて」

第8章 永浦誠喜さん「生涯を農民として生き抜く」

最終話にかえて 「商人の妻」





小野和子(おの・かずこ)民話採訪者

1934年岐阜県生まれ、宮城県在住。

1969年から宮城県を中心に東北のむら村へ民話を求めて訪ね歩く民話採訪をひとりで始める。

1975年にみやぎ民話の会を設立。主な著書『あいたくて ききたくて 旅にでる』。濱口竜介・酒井耕監督作品映画『うたうひと』(2013年)、NHK Eテレ「こころの時代」(2022年)等にも出演。





著者:小野和子

編集:清水チナツ 櫻井 拓

表紙・装画:菊池聡太朗

造本設計・デザイン:大西正一

印刷:株式会社ライブアートブックス

プリンティングディレクション:川村佳之 清水チアキ

発行:PUMPQUAKES(パンプクエイクス)



本体 3,200円+税 324頁/A5変形判

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