シブヤメグミ「懺悔の値打ちもない」(POCKET ROADSIDERS 02)

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1,500円(税込1,650円)

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会員制のバーを経営するシブヤメグミさんが、母の愛人だった男性について、母本人や、その男性に他にもいた愛人や、その男性の肉親へのインタビューを交えつつ書き綴ったエッセイ集です。

一般的なモラルからどんなに外れていようと何かを求めずにはいられない人間の業のようなものについて徹底的に突きつけられるような一冊です!

文庫判/192ページ

(以下、公式インフォより)

 新宿の片隅で秘密めいたバーを経営するシブヤメグミは「嵐を呼ぶ女」だ。ホストにホームレス、ミュージシャン、弁当屋のおやじにAV映画監督・・・・・・「このひとはいったいどうやってこんなに突拍子もない人間たちと出会って、いきなり親しくなってしまうんだろう」という積年の疑問が嵩じて、メールマガジンで「シブメグの人生小劇場」という連載をしてもらっているが、どんなすごいひとよりもすごい体験を、自分がずっと抱えたまま生きていることを最近知った。

 実の母親が巻き込まれしゃぶり尽くされ食いちぎられた、どうしようもなく圧倒的に獣のような男の欲望人生を、餌食となった女たちがいま語り出す。読んでつまらないから三文小説と言うけれど、どんなに想像力が枯渇した小説家でも躊躇するような展開が現実に起こってしまうと、その圧倒的なリアリティに僕らは立ちすくむしかないのだった。

都築響一

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