些末に思えることを見過ごさず、丁寧に掬い上げている雑誌「些末事研究」。
今号の特集は「場所と私 -私のテンポ-」。
コロナ禍以降、改めて自分の居場所について考えることになった人も多いはず。リモートワークが主流になり、東京などの都市圏を離れて仕事をすることにしたという人の話はよく聴きます。
自分が愛着を持っている場所と、そこで暮らしていく自分らしいテンポとはどんなものなのか。魅力的な執筆人がそれぞれの角度で考察している一冊です。
A5/75P
特集 場所と私 -私のテンポ-
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「ノラ商売」 藤井基二
「実家の窓から見える景色」 世田谷ピンポンズ
「日々おなじ場所から」 中村勇亮
「春の憂鬱」 塚田眞周博
「車の免許をとった猫」 サイトウマド
「猫のリズム、人のリズム」 蓑田沙希
「弔いについて」 扉野良人
「悲しさそのもの」 齋藤祐平
「本とインターネットと場所が近づいてくる。」 山下陽光
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座談
『場所と私 -都会のテンポ、地方のテンポ、私のテンポ- 』
荻原魚雷 南陀楼綾繁 福田賢治