日本各地に点在する美術館について、27人の書き手がその思い出を書き綴るアンソロジーです。
書き手はTwitterを通じて集まった方々だそうなのですが、美術館に展示された作品と対話したり、建築物として美術館を鑑賞したり、憩いを求めて足を運んだりとそれぞれがそれぞれに楽しんでいる様子が伝わってきます。
この本を読むと、美術館とは「展示作品を見て終わり」というようなただのスペースではなく、館内の雰囲気とか歴史性とか、様々なものが付随して心に刻まれるような場所なのだと改めて思います。
B6/122ページ
(以下、公式サイトより)
みんなで美術館ZINE作ろう。
いつものお気に入りのあの美術館。
今はもうない思い出の美術館。
旅先で訪れたあの美術館……。
27人が綴った27館のエッセイアンソロジー。
時代や地理さまざまな文脈のなかで立ち現れる美術館を、私的な視点で切り取る。公共と個人、大きな物語と小さな物語が交錯する「私的な歴史資料」として編纂した。
発行:犬と街灯
B6判/122ページ
【執筆者/美術館】
うっかり /徳島県立近代美術館
ワタリマコト /兵庫県立美術館
化野夕陽 /岡山市立オリエント美術館
エハガキ華 /永青文庫
正井 /アサヒビール大山崎山荘美術館
珠緒 /根津美術館
心労 /富山県美術館
小川匠 /国立国際美術館
宮月中 /緑と花と彫刻の博物館 ときわミュージアム
坂中まなみ /ハラ ミュージアム アーク
アルデンテたかこ /サントリーミュージアム[天保山]
三橋温子 /札幌芸術の森美術館
たかのカカオ /大阪市美術館
齋藤友果 /神奈川県立近代美術館 鎌倉
小西真由 /佐川美術館
松尾模糊 /長崎県美術館
谷脇栗太 /清里現代美術館
潮佳澄 /青森県立美術館
はったみさと /鏑木清方記念美術館
西智哉 /豊島美術館
おるが /田中一村記念美術館
瀬良万葉 /アルテ・マイスター絵画館
みずさとゆう /ルーヴル美術館
冬乃くじ /ルーヴル・ランス
満島せしん /オランジュリー美術館
岡本晃大 /Designpanoptikum
吉美駿一郎 /プラド美術館