【アサまーとさん 選書コメント】
重厚で深刻、難解、とにかくとっつきにくいイメージのあるロシア文学ですが、食の描写を切り口にするとどうでしょう…あまりにも豊潤、とんでもなく快楽的な魅惑の表現にあふれていて、うわ〜なんだこれ、美味しそう〜!のわくわくを入り口に、気付いたらロシア文学の世界の中に入ってる!
(公式から引用)
紹介
世界でも指折りの食いしん坊と言われるロシア人の食卓を、ロシア文学の名作を通して味わいつくす美味しい読書案内。解説 平松洋子
前菜、スープ、メイン料理からデザートや飲み物まで。ロシア式フルコースにしたがって、ロシア文学の名作に描かれた伝統的な料理を味わいつくす美味しい読書案内。重厚長大な宗教論議やイデオロギーの建前をくぐりぬけ、「食」という観点からロシア文学のもつ魅力に迫り、めくるめく快楽主義的な味わいをたぐり寄せる。カラー料理写真満載。
解説 平松洋子
著者プロフィール
沼野 恭子 (ヌマノ キョウコ) (本文)
1957年、東京都生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業後、NHK国際局でロシア語短波ラジオ放送番組を担当。ハーバード大学講師を経て、92年東京大大学院博士課程満期退学。2008年より東京外国語大学教授。NHKテレビ・ラジオのロシア語講座の講師も務めた。著書に『ロシア万華鏡─社会・文学・芸術』(五柳書院)、『夢のありか──「未来の後」のロシア文学』(作品社)、訳書に『ヌマヌマ──はまったら抜けだせない現代ロシア小説傑作選』(沼野充義と共編訳、河出書房新社)などがある。