昭和30年に発行された、全国約350ヶ所の?売春地帯?をルポした唯一無二のガイドブックの復刻版です。
戦後日本にわずか12年間のみ存在した売春黙認地域?赤線?、ガード下にうごめく?パンパン?、スナック裏稼業?青線?、風待ち港の伝統売春?おちょろ舟?、歓楽温泉街の?お泊り女中?など、戦後日本に存在した約350箇所の女性街ルポを完全収録!
渡辺 寛 著 (渡辺 豪 編集・解説)
新書変形(172x105) / 261ページ / 並製 / モノクロ
■付録特典1 木村聡氏の採り下ろしロングインタビュー
『赤線跡を歩く』シリーズの著者、木村氏に約9500字の超ロングインタビュー。木村氏が推理する渡辺寛の素顔など、現代の赤線第一人者である木村氏の口からしか聞けないエピソードを多数収録。
・木村氏と赤線とのファーストコンタクト
・『赤線跡を歩く』はどのようにして生まれたのか?
・木村氏が歩いた当時の旧赤線はどのような雰囲気だったのか?
■付録特典2 『女体風土記』
元来、寡作だった『全国女性街ガイド』の著者、渡辺寛氏の女性街ルポを新たに発掘。氏の世界観に触れることのできる短編ルポ。
■付録特典3 『詫びる』
渡辺寛氏は若かりし頃、プロレタリア文学を志した青年作家でもあった。若干22歳の時に芥川賞予選候補作となった作品、『詫びる』(昭和10年)も復刻。?女性街?とはかけ離れた労働者の視点から捉えた文学作品。氏のもう一つの側面を窺い知ることのできる貴重な史料。