神谷彬大さん、岡本章大さんから成るユニット「カミヤオカモト」による、横浜郊外の住宅地・戸塚をテーマにした写真集です。
丘陵を開発して造られた広大な住宅地である戸塚。ともすれば、住んでいる人以外には縁のないエリアとも思われがちですが、「カミヤオカモト」の写真を通して見直すと、なぜか神秘的なムードが漂うように思います。
もともとのダイナミックな地形を人間の住む場所として最適化していこうとする努力の後が随所に見え、自然と人間との関わり方について考えさせられます。
A4変形判 / 78ページ
(以下、公式インフォより)
横浜市戸塚区──この郊外住宅地には、スペクタクルしかない。
地形との格闘、そして山間部と遜色ないほどの豊かすぎる空間体験。
しかし人々は、あたかも均質空間でスノッブな都市生活が営まれているかのように土地を平す。
取り繕われた世界の中にも、「野生」は否応なく表出する。そこに目を向けたとき、飽きのこないRPGが幕を開けるのだ。
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作者・岡本が幼少期を過ごした横浜市戸塚区を題材に、退屈なはずの郊外に潜む「野生」を捉える写真集。
▼noteにて「序」公開中!
https://note.com/rhkaymk/n/n599523b29263
<目次>
序(神谷彬大)
第1面 ダンジョンへ
第2面 サバービア遺跡
第3面 取り繕われた世界の隙間
郊外育ちの乾いた目線(岡本章大)
補遺 『スペクタクルの社会』と『野生の思考』(神谷彬大)
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企画・文章:神谷彬大 / 撮影・文章・デザイン:岡本章大 /A4変形判 / 78P