シカクのスタッフも務めるライターのスズキナオが文芸誌「小説新潮」に連載していたエッセイ「家族が一番わからない」を改題・解筆・修正して一冊にまとめたものです。
身近な存在でありながら、実は全然よくわかっていなかったりもする「家族」という存在に、照れながらも向き合って書き綴った20篇。
これを読んで「家族とご飯でも食べて会話してみよう」と思っていただけたら幸いです!
シカク購入特典として、シカク代表・たけしげみゆきとスズキナオの、家族をめぐる対談ペーパーが付属します。
四六判/224ページ
(公式インフォより引用)
読者のこころの中のあたたかな記憶を呼び起こす、やさしさ満点エッセイ。
朝まで歌い続けた祖父の声、夢でしか会えない祖母の感触、旅の夜に聞いた息子の本音――。どんなに近くに暮らしていても、いちばん分からない。だから尋ねてみた。「あの時ってさ……」。知れば知るほど、もっと大好きになるから、家族って不思議だ。なにげなくて愛おしい記憶のかけらを拾い集めた、20のエピソード。
【目次】
まえがき
1 いつの間にか引き継いでいたわが家の味
2 いつまで経っても慣れないこと
3 旅に出た日が遠くなっても
4 父のへべれけ“酒道”十ヶ条
5 最初で最後の義父との夜
6 ちょっと遠くに住んでいる兄妹たち
7 今日が最後だと思いながら歩いた道
8 街を歩くすべてのお母さんと握手したい
9 オールナイトライブ祖父
10 祖母のかけらを拾い集める
11 世界に一つだけのかめきち
12 いつかあの劇場の近くで
13 旅の夜のインタビュー
14 つくられた家族、つくる家族
15 知らない時間を生きていく人
16 モモがいなくなってしまったこと
17 生まれた時のこと、おぼえてる?
18 目が覚めた時、横におってな
19 カエルを探して山を眺める
20 ちぐはぐなリズムの寝息
あとがき