灯光舎「AMPERSAND(アンパサンド)「詩的なるものへ」第2号」

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2,300円(税込2,530円)


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京都の出版社・灯光舎と詩人・間奈美子さんとのコラボレーション企画によって生まれた”アンパサンド 1st. issue「詩的なるものへ」”は、約2年の期間にわたって刊行される全6冊によって完結するというZINEシリーズ。

一つのパッケージの中に様々なサイズ・材質の冊子、ペーパーが封入される形で詩的な世界観を表現しています。

第2号の詳しい中身の画像は以下のページをご覧いただくのが便利です。
https://tokosha.stores.jp/items/5fb627adf0b1082519a5e30a


(以下、公式サイトより)
今の文化とアートの広いフィールドからテーマを取り上げ、一つのテーマに、さまざまなジャンルの創作家や書き手が「&」することで、枠にとらわれない新しい視界や発見がひろがりますようにという願いとともに。
それぞれの寄稿をふさわしいかたちに仕立て、ジャケット封筒に詰め届けられます。
これは、言葉通りの「小さな雑誌」という気軽なもの。これを手にした人がそれぞれの感じ方で、何か考えるきっかけになるのでは。

第1集のテーマは、「詩的なるものへ」。
空中線書局の間奈美子と、灯光舎のコラボレーション企画・編集。
「詩的なるもの」とは、私たちの中に内在している感受性らしきもの。
さまざまな「もの・こと・とき」のなかで、ふと我を忘れて何かを「感受」する経験、そこからしか語れない何かが、この「詩的」というキーワード。
「詩とは何か」を問うものではなく、近現代詩の詩文にもとらわれない、詩的体験のさまざまなありようにアプローチします。

造形美術、回文、アッサンブラージュ、手紙小説、写真など精鋭の作家の力を得て、「1テーマ・6号完結」(4・7・10・1・4・7月予定)の短期連載スタイルで展開されます。

【Contents】

◼︎創作ノート|はなびらとかたみ{ as a butterfly, as a fragment}|大森裕美子
 出会った形をモチーフにして展開していくドローイング作品のシリーズ「はなびらとかたみ{as a butterfly, as a fragment}」をテーマにした習作ノート。今回はデジタルワークによる作品に言葉を添えて冊子にて仕上げていただきました。

◼︎手紙小説|遠い場所からの手紙[2] 鞄からの手紙|BOOKSOUNDS
 遠いとおもいがちな場所から近くするべくこのお手紙をお届けします――
 今回は、鞄からあなたに手紙が届きました。
 不思議な手紙小説の世界へ、どうぞ。

◼︎レイヤースコープ|写真・文 TORUS[2]|村松 桂
 第2号では写真と文が印刷された透明のレイヤーを2枚お届けします。
 1枚は街の景観のように言葉をのせて、もう1枚はワルツを踊る女性と言葉が綴られたもの。
 第1号でお届けしたシート➀にいずれか1枚を重ね合わせていただきます。

◼︎回文|わたしたち、言葉になって帰ってくる -抄-[2]魚|福田尚代
 はじまりからもおわりからも読むことのできる回文。今回のタイトルは「魚」。コトバを「粒」として、詩的に感知している福田さんにこそ創作できる作品は、まさに「言葉の芸術」といえるでしょう。

◼︎ポエトリ・エフェメラ|造形・文 INNOCENT[2] 廃船|川添洋司
 前回の「天使」から打って変わって、今回のタイトルは「廃船」。一隻の廃船に「廃船は美しい」にはじまる言葉が添えられています。
川添さんの目に映る「詩的なるもの」を、活版印刷の深みある文字と二つ折りのカードでお届けします。

◼︎エッセイ | Philopoesis I 詩的なるもの――二十世紀美術家たちの言葉[2]|間奈美子
 20世紀アーティストが書き残した「詩的なるもの」をめぐる言葉を集めて綴るエッセイ。「詩とは何か」と問われてきた近現代抒情詩の土壌とは別の場所で、「詩的」とはどういった事象かをじっくりと考察します。

◼︎付録|目録・仕様書・覚書、奥付カード兼ピンナップ・ギャラリー

*本誌は、6号発行を前提として完成する作品を多く含んでおります。
 冊子への組み立て方、シートを組み合わせる楽しみ方など、 [目録・仕様書・覚書]からご覧ください。

【500部限定付録】
チャップブック|ボトロジア通信 第一号|庄司太一(通称:びん博士)
 45年以上をかけて、主に手造りのガラスびんを収集し、その数6万本以上。収集したガラスびんのコレクションは自宅近くの「ボトルシアター」という建物に収納され、一般の方々への開放も行なっています。今回は、ガラスびんとの出会いからこれまでのこと、びんの詩的世界観を綴ったエッセイを小さなチャップブックにしてお届けします。


【著者紹介】

[川添 洋司 Yoji Kawazoe]
20歳で木彫に出会い、リアリズム彫刻を始める。以来、海に流れ着いた生活残滓がある流木を素材にした立体造形や、風化をテーマにした人物彫刻など幅広い作品を展開し、全国各地での個展を開催。また流木、鉄板、砂、土壁などを駆使した舞踏、演劇、音楽の舞台美術にも長年携わる。

[大森 裕美子 Yumiko Ohmori ]
1987年11月11日小さな実と錆びたワッシャーを拾い 硝子板のうえに配置したことが 「material glance」のはじまり。それ以来 出会い収集し保管してきたさまざまな物質や言葉を配置することをまなざしの訓練として続けている。

[福田 尚代 Naoyo Fukuda ]
美術家。1967 年生まれ。主な展覧会に「アーティスト・ファイル 2010」(国立新美術館、 2010 年)、「MOT アニュアル 2014 フラグメント」(東京都現代美術館、2014 年)など。著書に『福田尚代作品集 2001-2013 慈雨百合粒子』(小出由紀子事務所、2014 年)、『ひかり埃のきみ 美術と回文』(平凡社、2016 年)など。

[BOOKSOUNDS ]
「何者からかの手紙」の配達人として、あなたへの手紙をそっとお届けしています。
アンパサンド1st.issue では「遠い場所からの手紙」をお届けします。

[村松 桂 Katsura Muramatsu]
作家。写真、コラージュ、テキストを主な手法とし、静謐な物語性を秘めた作品を発表。2004年に初個展以降、個展・グループ展多数。主な個展に「Urvan/Ruvan」(2014年・書肆サイコロ)、「FLUCTUS」(2017年・GALERIE KISOU)、「Natura naturans」(2019年・つやま自然のふしぎ館)など。

[間 奈美子 Namiko Hazama ]
言語美術。1994年、未生響名義で自身の詩的テクスト+造本作品を刊行するインディペンデント・プレス「空中線書局」を開設。刊本、展覧会多数。1999年、文学・芸術の作品集の編集から制作を請負う「アトリエ空中線」を設立。長く懸案である詩性論考「Philopiesis」を、当誌に機を得て、「Philopiesis I」として連載開始。

[庄司 太一 Taichi Shoji]
通称:びん博士。大学在学中から日本ではほとんど関心を持たれていなかったガラスビンの収集とその歴史的背景に興味を抱く。ワシントン州立大学に留学の機会を得て、アメリカのボトル文化に触れ、帰国後、びん収集を本格的に行う。日本初のガラスびん博物館「ボトルシアター」を開設。またミュージシャンとしても活動を開始。