「みんなの立石物語２」

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東京都葛飾区立石の米屋で働く塔嶌麦太さんが中心となり作られた、立石でお店を営む人、暮らしてきた人へのインタビューを集めた本。

立石は、戦後のヤミ市や赤線地帯から発展した、老舗の個人商店がみっちりと立ち並ぶ巨大で猥雑な町。
その立石のメインともいえる区画の取り壊し工事が2023年秋から始まり、町は大きく姿を変えていく過渡期にあります。

大きな変化の中で、立石で商売をしてきた方々の話をじっくりと聞き、街の記憶を残そうとしていくプロジェクトです。立石が好きな方だけでなく、街の歴史や生活史に興味がある方にもおすすめです。

A5サイズ/100ページ

（以下、公式インフォより）

■目次
・この場所、一番いいよ――「さくらんぼ」ママ・近藤寿子さん
・名物メニューは、偶然から生まれたんです――「おはじき」テツさん
・人と違うことやんなきゃダメです――「ぱぶすなっくぐう」高橋靖雄マスター
・みんなにお大事にされました。本当幸せでしたよ。――「江戸っ子」ママ・上野紀子さん

・特集：旧赤線地帯　安田邸のお宅訪問
・コラム�　Г錣燭靴領�石物語
・コラム�◆Р羣覆気鵑領�石むかしむかし
・コラム��：酔中の考古学者、立石を掘る。ー谷口榮
・解説：石戸暉久（前葛飾区文化財保護推進委員）

■内容紹介
葛飾区・立石。多くの人が働き、遊び、暮らしながら時間を紡いできた街。しかし今、駅周辺の街並みを取り壊し超高層ビルを建設する再開発計画によって、街は大きく姿を変えようとしています。

三地区に分かれた計画のうち、先行する北口地区では、令和5年9月に取り壊しが始まりました。

史料に記録されない個々のお店や人の歴史は、誰かが書き残さなければこのまま消え去ってしまう。
そのことに危機感を覚えたこの街にかかわる有志で、少しでも多くの「お店の歴史」「人の歴史」を聞き書きし、記録することにしました。

消えゆくお店・街並みに対しての寂しさをただ増幅させるのではなく、長い間お店をやっていた間にどんな思い出があったか、現在どんな思いでいるのかをじっくり伺いました。

その方の持つ雰囲気、お店の空気を誌面で感じていただけるよう、お店の方の語り口はできるだけそのままにまとめています。

第2号は北口地区の4軒のお店へのインタビューに加え、旧赤線地帯の貴重な建築を解体前に訪問した特集記事、さらに前号で解説を担当された谷口榮さんによるコラム連載も始まるなど、盛りだくさんな内容となっています。
立石の街、生の声が詰まっています。

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