他にはない味わいの名作日記を日々生み出すweb日記の第一人者、古賀及子さん初の本格エッセイ集。
note「シカクのひみつマガジン」の連載を中心に、過去に古賀さんがブログで公開していたものや書き下ろしを加えました。
幼少期のニュータウンでの暮らし、おばあちゃんや恋人との思い出、産まれて育つ子どもたちとの日々ーー。
人生のあらゆる場面を縦横無尽に切り取った、日記とは違う古賀さんの魅力や人間性が詰まった渾身の1冊。
《1話試し読みはこちら》
【解説・帯コメント 長嶋有(芥川賞・大江賞作家)】
向田邦子や武田百合子に伊丹十三、 僕が名エッセイストのそれと感じる文章がここにあった。
アプリに頼り、ミールキットで多忙な家事をいなしながら心の中だけがずっと豊かな、新しい時代の、待望のエッセイストの誕生である。(一部抜粋)
【仕様】四六版/並製/184頁
【おしらせ】
古賀及子さんの日記本新刊『おくれ毛で風を切れ』が、同時期に素粒社さんからも発売します!
2冊とも買っていただけると関係者一同が大喜びするので、何卒お願いします。
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【目次】
朝霧装飾
めがねの道
ものが水に溶けるとはどのようになることか
風船のまち
生協のカタログだけがおもしろい
新宿郵便局留
リステリンの泉
抱っこして行かれますか
わたしたちのパンプキン
変だと思った俺やお母さんの目が未熟だったのかもしれない
ねこからとても遠い
せかいの恋人たち
劇薬としての音楽
和菓子を売っていまして
のどのたこ取り
まさか世界がひとつとは
8人、いまこの瞬間
これほど恋らしい2000円
シングルレバー混合栓
この世のすべては集めなかった
渡り廊下と札幌
卵を割るのが下手になった
窓のそとはあかるい
よなかの親子
感動に宿った確かなうるささ
私たちは何でしょう
iPhoneを無駄に買う真実の人生
いちじく
次のおとなへ押し上がる
解説 長嶋有